オデオン座は、1934年(昭和9年)に建てられた花道、回り舞台、奈落などを備えた本格的な芝居小屋です。
西洋モダン風の外観で、当時は歌舞伎や浪曲が上演され戦後は映画館になり、地域の憩いの場として親しまれました。
しかし1995年(平成7年)に閉館し、建物の老朽化と映画の斜陽化により取り壊される予定でしたが、山田洋二監督の『虹をつかむ男』のロケ舞台となったことがきっかけで1999年(平成11年)に修復され、一般公開されることになりました。
現在では芝居公演や映画上映のほか、市民の芸能文化の発表の場となっています。
■脇町劇場 オデオン座が目指す未来
当社は、2018年より美馬市地域交流センターミライズ(以下、ミライズ)の運営をしており、大型劇場の役割をミライズが、小規模劇場の役割をオデオン座と位置づけ、オデオン座の特性を最大限に活かした幅広いイベント活動を行いつつ、【オデオン座=大衆演劇の殿堂】を目指していきます。
舞台運営に関しては、芝居小屋として建設された経緯から、芝居に特化した運営や地域の皆様の稽古場としてご利用頂きながら、
舞台自主事業も伝統文化の継承公演など様々な企画を実施していきます。
今後、オデオン座はミライズと同様に“郷土文化の発信の拠点”でもあるため、両施設が協働して、郷土への理解を深める企画や市民の知的好奇心を満たす事業を継続・強化し、広く学ぶ機会を形成して参ります。